令和4年度国土交通省「建設現場の生産性を飛躍的に向上するための革新的技術の導入・活用に関するプロジェクト」に採択
ソミックマネージメントホールディングス(以下SMHD)は、地元浜松の総合建設業者の株式会社林工組(以下林工組)・総合デザイン事務所の株式会社ジイケイ京都(以下GK京都)・新規事業開発支援のきづきアーキテクト株式会社(以下きづきアーキテクト)・建設現場向けの作業支援ロボット「SUPPOT」レンタルサービスを展開するソミックトランスフォーメーションと共同開発する「建設又は土木工事における現場の働き易さと施工の労働生産性を向上する運搬DX技術」が、国土交通省の「建設現場の生産性を飛躍的に向上するための革新的技術の導入・活用に関するプロジェクト」に採択されたことを発表します。
■国土交通省「建設現場の生産性を飛躍的に向上するための革新的技術の導入・活用に関するプロジェクト」について
"国土交通省では、建設現場の生産性向上を目指すi-Constructionと、統合イノベーション 戦略(H30.6.15 閣議決定)を受け、「建設現場の生産性を飛躍的に向上するための革新的技術の導入・活用に関するプロジェクト」を平成30年度より開始"しています。
(令和4年9月9日国土交通省プレスリリース文抜粋)
今回、SMHDは同プロジェクトの「技術Ⅰ:AI、IoT を始めとした新技術等を活用して土木又は建築工事における施工の労働生産性の向上を図る技術」に応募し、晴れて令和4年度の採択企業となりました。
なお、採択状況についての詳細は国土交通省公式サイトをご確認ください。
https://www.mlit.go.jp/tec/tec_fr_000108.html
■提案する技術について
本提案では、自律走行ロボットによる建設現場における「ヒューマンスケールの運搬DX」の実現を通して、女性や高齢者が活躍できる多様性のある現場を創出することを目指しています。
自律走行ロボットには、追従走行、オンデマンド、循環走行、遠隔操縦などの機能を実装します。これらの技術により、「必要な資材・装備、検査機器、廃材等」を、「都度人が運ぶ」という「筋力やその持久力を前提とした現場」から、「都度自律走行ロボットが運ぶ」という「手ぶら・軽々を前提とした現場」へのトランスフォーメーションを推進します。
加えて、作業員の体調を見守る機能を持たせ、「無理をしない現場=見守り現場」の実現に挑戦します。自律走行ロボットは、現場監督者による利用と施工現場での運搬の2つの場面を想定し、それぞれのシーンに応じた適正なサイズ・搬送重量、必要となるアタッチメント、データの取得とその活用などの設計・開発を進めています。
■取り組みの背景について
建設現場は体力仕事が多いことから、「働くことを躊躇する人」や「意欲があっても諦めざるを得ない人」も多いとされています。更に、高齢化も伴い、人手不足が深刻化する中で、建設業界においては、「誰でも働きたくなる職場づくり」や「楽しく活躍できる職場づくり」など、魅力ある職場環境を整えていくことが必要であると考えました。
そうした背景の中、開発を進めてきた今回の自律走行ロボットは、数年にわたる検証期間を経て、2022年4月、浜松市を中心としたエリアでのレンタル事業を開始しました。これまでに、検査機器を使った点検業務、重量物の搬送業務、農地での収穫物の搬送業務など、様々な現場での利用が始まっています。現場からは、上下搬送、積み下ろし、散水など新たなニーズも上がってきており、見守り機能なども含めて、様々なシーンでの活躍が期待されています。
また、本コンソーシアムは、「ヒューマンスケールの多機能ロボット」を作り上げるソミックグループ、「高齢・女性作業者の現場定着」を進める林工組、「使いたくなるロボット・働きたくなる職場」のデザインを行うGK京都および「一連の取り組みを束ねて収益を生む事業」に仕立て上げるきづきアーキテクトの4者で構成され、サービスの供給者としての目線のみに囚われることなく、現場のトランスフォーメーションの実現を目指したアジャイルな活動が進められると考えています。